あおがブログを書きます。

大人向けシチュエーション作品やBL作品中心にボイスドラマの感想や日常のことをぼちぼち。

詔勅のお話。

最近ふとしたきっかけで、終戦詔勅を聞く機会がありまして。皆さんも有名な「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」というフレーズを一度は耳にしたことがあると思うのですが、全文を聞いたことがないなと思い大変興味深く拝聴させていただきました。それを読まれていたのが岡本御影(@703st_m)さんという方なのですが、私お恥ずかしい話、学がないもので、原文のままでは理解できない部分が多すぎて…御影さんに頼んで現代語訳して頂いて、それも読み上げてくださったので拝聴させて頂いたのですが、なんというか衝撃で。原文も載せてしまうと大変長くなりそうなので御影さんに訳して頂いた現代語訳を参考にお話しさせていただくと

「私が私の意志で政府に命じ、どのような不利な共同宣言であっても応じるように、と決めた理由なのです。」

という意味の文があって。「どのような不利な共同宣言であっても」という言葉にもうなんとも言えない気持ちになりました。その後も、

「国民の中で、戦場で亡くなり、職務の中で斃れ、不運に命を落としてしまった方々、

そしてその遺族に想いを馳せれば、五臓六腑が引き裂かれるような思いがします。

なおかつ、戦いに傷を負い、災いを被り、家や職業を失ってしまった方々が本来迎えるべきであった豊かで幸福な生活に至っては、

私が深く心を痛め、心配してならないことであります。」

という意味のお言葉があるのですが、

この言葉を天皇はどんなお気持ちで読まれたのだろうと考えただけで胸がつまり、涙が出てくるのです。


  私は別に信仰してる宗教もなければ、特別愛国心の強い人間でもありません。

それでもこの詔勅には心動かされてしまいました。ただただ、国民の平和をさらには世界の平和を願い、亡くなった方たちにも、それからを生きる国民にも思いを馳せてくださるそのお言葉に素直に「日本人でよかった」と思ったのです。そして、

道徳心と相手を労わる心を強く持ち、自分を蔑んだり卑下することなく信念を貫き、我が国への誇りと感謝を忘れず、世界情勢から見放されることがないように、重々心に刻みましょう。

国民の皆さん、どうか、私のこの願いを理解し、実現させてください。」

といった意味の言葉で締めくくられるのですが、もうここまでくるとボロボロ泣いてしまいました。

こんなにも国民のことをただひたすらに考えてそれを言葉にされた天皇はすごい!というなんとも語彙力のない言葉で締めくくらねばならぬのが残念です……

先にも言いましたが、私は学もなければ知識も乏しい。それでも感じるものがありました。今回のこのお話は御影さんの訳を元に私が感じたことで、解釈違いや別の意見などもあるかと思います。が、少なくとも一日本人として、一度は全文読むなり聞くなりして損はないなと思いました。